子どもは、自分の親や人生を選んで生まれてくるんだよ。
『ふがいない僕は空を見た』 窪美澄
生きることを真正面からとらえた小説。
ってことくらいしか言えないです…。
何度か出てくる、「子どもは親や人生を選んで生まれてくる」って意味の文章に対し、
「本当にそうなの?」「本当にそうだったの?」と問いかけ続けている人たちの物語。
そして、登場人物みんなが優しい。
どこかにちょっと足りない部分を抱えていながらも、
本当に優しい。
生まれ、生きるということは時に愚かで、時に尊い。
そんなことを心の底から思える一冊でした。
今更だけど、全力でお勧めしたい!