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  • 2014.03.12 Wednesday

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    *本日は、お日柄もよく

    • 2014.03.12 Wednesday
    • 20:45
    言葉にしなければ、世界は変わらない。
    『本日は、お日柄もよく』 原田マハ

    スピーチライターという珍しいお仕事の小説です。
    そして身近に思える政治小説でもあります。

    政治でも日常生活でも何でも、
    自分の思いは言葉にして声に出さなければ伝わらない。
    それって結構当たり前だと思っているものだけれど、
    実行することはすごく難しいことだなって私は思っています。

    たぶん、3.11後だからこそこの小説がより身近に感じられるんだろうな。

    災害復興とか原発問題とか、
    今までは政治家に丸投げしてきた問題が自分たちに襲いかかってきた今だからこそ。
    きっと多くの人にこの小説は響く、そんな気がします。

    言葉にすれば、きっと世界は今よりも素敵なものになるはずですよね!
     

    *二流小説家

    • 2014.02.21 Friday
    • 23:54
    フィクションだと思います?本当に?だって彼は「二流小説家」ですよ?
    『二流小説家』 デイヴィット・ゴードン/青木千鶴訳

    これまた苦手意識バリバリだった海外ミステリーです。
    翻訳モノがどうしても馴染めないんですよね…;;

    でも、この小説はスラスラ読めてびっくり!
    訳が肌にあってたのかな?
    なんにせよすごく面白かったです^^満足!!笑

    主人公、ハリーは確かに社会一般でいうところの負け犬かもしれませんが、
    とっても魅力的なんです。
    結局のところ自分の好奇心や、周囲の期待に応えようと頑張ってしまう、
    不器用なところがとても愛しい。

    犯人にはびっくり(いろいろな意味で)しましたけれど、
    なるほどなーという感じです。
    この本は小説in小説ってことでいいんですよね?

    これを機に海外ミステリをもっと読んでみようと思います^^

    *凍りのくじら

    • 2014.02.21 Friday
    • 23:39
    本当は誰かと繋がりたくてしょうがなかった。
    『凍りのくじら』 辻村深月

    実は『ツナグ』を読んで辻村さんに苦手意識があったのですが、
    今まで読まずにきたことを後悔しました。

    面白いし、読みやすいではないですか!!笑

    読まず嫌いはダメですねー^^;笑

    世界に一人取り残されるような感覚って、
    きっと誰もが人生の中で幾度となく経験するはず。
    でも、よく周りを見れば自分のことを見てくれている人は必ずいるものですね。

    自分の幼さとか、愚かさとか見たくない部分はそのままで、
    それでも愛してくれる人はきっといるんだなって。

    まぁだからって自分の弱点をそのままにしていていいってことは絶対にないんですが…笑

    一つ残念なのは、
    真ん中を少し過ぎたところでオチが読めてしまったことですかね。
     

    *光

    • 2014.02.21 Friday
    • 23:00
    その「光」は希望なのか。
    『光』 三浦しをん

    三浦さんの小説には様々な依存関係が書かれている。

    この『光』も依存関係の話。
    そしてこの依存関係には「暴力」が深く関係している。
    というか、依存にはいつだって暴力が付きまとうものなのかも。

    物質的な暴力、精神的な暴力。
    そして拒絶という暴力。

    人はもしかしたら暴力によって生かされているのかもしれないと、
    南海子を見ていて思いました。

    なぜ、タイトルが「光」なのか。
    最後まで私には「光」なんて見えなかった。
    むしろ、光が射すことで信之や南海子の世界は壊れてしまうのではないか。
    そう思わずにはいられません。

    *月魚

    • 2014.02.21 Friday
    • 21:16
    ふたりを縛りつける鮮やかな赤。
    『月魚』 三浦しをん

    古書店を舞台にした小説。
    おそらく三浦さんの2作目の小説…ですね。

    お互いを罪の意識で縛りう合う関係…
    間違うとイライラしちゃうような真志喜と瀬名垣の関係がひどく甘ったるくて、
    このふたりには完結した綺麗な世界があるのだと羨ましくなりました。

    ふたりにとってはそれぞれが持つ罪がひどく重たく、
    相手に対して後ろめたさを感じるものであるから、
    甘ったるいなんていったら怒られるのかもしれませんけど…笑

    お互いの罪を認め合ったそのあとでも、
    ふたりは手を取り合って生きていくのでしょう。
    その時間の流れがあまりにもゆったりとしているものだから、
    やっぱり羨ましくなってしまうんです。

    三浦さんの小説の中ではかなり好きなお話になります^^
     

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